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終身医療保険は保険と向き合う機会を奪い、数百万円の支払いを確定させる

終身医療保険の弊害について

終身医療保険が人気です。

終身医療保険とは、病気やけがの手術・入院・通院に対応した保険で、若いうちに契約をすれば安い保険料のまま一生変わらず、保障も一生涯続くことから人気を博しています。

年齢と共に保険料が段階的に上がってしまう商品が多かった頃には、同じ保障内容であるにも関わらず、ある年齢に達すると保険料が数千円から数万円、場合によっては倍近くまで一気に跳ね上がってしまうことが良くありました。

そして、保険料が上がってしまったことで、やむなくこれまで保障内容を見直さざるを得なくなってしまった人は、まるで個人の権利や資産が奪われたような大きな喪失感を抱いたのです。

そんなこともあり、保険料と保障内容が一生変わらない終身医療保険は、消費者にとって大変好意的に受け取られましたし、保険会社にとっても「一生変わらない安心」という売り文句は販売上の大きな武器となり、急速に加入者数を増やしていきました。

しかし、定期的に訪れていた保険料改定の時期は、本来リスクや保障について見つめ直すいい機会だったはずなのです。

終身医療保険は思考を停止させ、保険の見直しの機会を奪う

保険料の変わらない終身タイプの保険と比較される商品として、定期保険のような年齢が進むにつれて保険料も変わる定期タイプの保険が存在します。

人は齢を取るたびに病気にかかりやすくなりますし、死亡するリスクも高まります。ですから、年齢と共に保険料が高くなっていくのは、いわば当然のことなのですが、保険料が段々と上がっていくため人気がありません。

一方、終身タイプは、保険料が変わらず保障も一生涯続くので、その安心感から契約したらほったらかしという方も多くいらっしゃいます。

保険の検討は考えることも多く大変なので、「しょっちゅう見直しなんてしていられない」という方もおり、進んで終身タイプを選ばれるかもいらっしゃいます。

私も「保険なのだから、加入していることで心が穏やかでいられることは、保険の持つ重要な役割の一部」だと思います。

しかし一方で、終身タイプは強い安心感が得られる反面、保険とリスクに関して思考停止に陥らせ、本来不要な保険にも関わらず、加入し続けてしまう危険性をはらんでいるのです。

本来の保険の意義をもう一度確認しよう

保険とは、個人の蓄えが少ない時期に、万一不測の事態が発生した場合に備え、共通のリスクを持つ人が少しずつ保険料を出し合い、不幸にも被害に遭ってしまった人を保険金で助ける、いわば共助の仕組みです。

日本においては、先進諸国と比べても社会保険制度が充実していることから、”自家保険”として貯蓄をし、ある程度の蓄えさえあれば、不測の事態が発生した時も保険に頼らずとも十分対応が可能な環境が整っています。

しかし、日本人には「病気やけがは保険で対応しなければいけない」という先入観念が支配しており、一度加入した保険の保障内容を、まるで自分の資産や権利と錯覚し、その権利を守るため必死で保険料を払い続けようとします。

これまで払ってきた保険料が掛け捨てなら、もったいない気持ちにもなりますから、なおさら解約し難くなり、そのまま契約し続けてしてしまうケースも多くあるのです。

ただし、本来保険というものは、自ら対応できるための蓄えを備えるまでの「つなぎ」であり、貯蓄が十分にあるならばもはや保険に加入し続ける必要はありません。

若いうちに安い保険料で最低限の保障を確保しつつ、同時にしっかりと蓄えを始め、十分な貯蓄ができたら保険を解約するのが本来のあるべき姿なのです。

終身医療保険の落とし穴

終身医療保険に加入すると、保険料も保障も一生変わりませんが、反面、保険に加入し続けることの弊害もあります。

(1)終身医療保険は数百万円の買い物と一緒

第一に保険料の問題です。

アフラックのEVERの場合、35代男性で、手術給付金は1回あたり10・20・40万円、入院給付金は1日あたり1万円、通院給付金も日額1万円という内容で、月額4,800円となっています(2017年2月改定)。

仮に一生解約せずに保険料を払い続けた場合、35歳から80歳までの間、総額 約260万円もの保険料を支払うことになります。

そのうちどれだけ保険のお世話になり、保険金を取り戻せるでしょうか。

アフラックの調べでは、1回の入院で平均5.2万円かかると言われています(差額ベッド代等)。また、手術をした場合は大掛かりな手術でも1回40万円。5~6回以上手術・入院を繰り返さないと保険金は取り戻せません。

「年齢を重ねるうちにいつか保険料を取り戻るだろう」とずるずる契約し続けている人は今後支払う保険料を計算してみるべきですし、また、今保障を受けると考えた時、保険に頼らずに済むだけの蓄えがすでに備わっていたならば、すぐに保険を解約して保険料に充てるお金をもっと有益なことに使うべきです。

(2)医療技術の進歩や医療制度改革で保障内容が時代にそぐわなくなる

医療技術は日々進歩しています。不治の病だったがんが今や治る病気となり、長期入院が必要だった治療も現在では日帰り入院と通院で済むようになりました。

高度先進医療と呼ばれるまだ認可の下りていない治療法についても、効果が確認でき次第、健康保険の適用が受けられるようになるなど、医療技術の進歩と共に医療制度もどんどん変化しています。

せっかく安い保険で加入したはずの終身医療保険ですが、時代と共に加入時の前提条件が覆り、時代に適さない保障内容になる可能性も十分あるのです。

例えばがん保険の場合、がん治療というと過去は長期入院を要したこともあって入院日数は無制限でしたが、現在では術後は入院は短期間で、その後は通院で治療することが一般的になりつつあり、必ずしも長期入院保障が必要ではなくなりました。

一方で、通院期間の長期化や再発リスクへの備えなど、現在の治療方法や医療制度に合わせた、新たなニーズに適合した保険が次々と誕生しています。

このように終身医療保険は見直しをしないと、保険料は安いけれども実際には使えないレガシー(遺産)になりかねないリスクをはらんでいるのです。

終身タイプの場合、解約や見直しをすることを前提に加入している人も少ないため、一度も見直しをしなければ、契約の時点で260万円余りの買い物を確定させることになります。

実際にはもう必要のない、または時代にそぐわない終身医療保険に、それでも貴方はこれからもずっと加入し、保険料を払い続けるのでしょうか・・・。

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